会社の中核をなす人間が負傷した。その間の企業損害について

[記事公開日]2010/11/14
自動車事故戦略サポート

会社の代表者や従業員が交通事故にあって休業した場合に、直接会社が収益減などの損害をこうむる場合があります。
この場合、加害者にその損害が請求できるかといった問題が出てきますが、これは現在一律に決まった指標などがなく、ケースバイケースといったところです。

傾向としては、会社とは名ばかりの個人企業の場合、その損害が認められる傾向があります。
たとえば、

個人が法人になったもので、その代替性がないもの。
薬局の代表取締役が受傷事故にあって、その代替性がないもの。

下記が裁判所で否定された事例です

会社の代表者が事故にあった場合に、代表者とそのほかに従業員もきちんいる。そしてそれぞれが給料を受け取っている場合は、会社が名ばかりの法人ではなく、会社の賠償請求が認められないとしたもの。

まとめると、負傷者が会社ときっても切れない関係にあるときは賠償の請求が可能であるが、単に代表者などが受傷したことが原因で会社に損害が生じた場合は、賠償の請求ができないということです。

これを企業損害といいますが、企業損害は裁判で請求しなければならず、相手が人に保険会社の場合には単純な示談交渉では認定してきません。


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2 コメント on “会社の中核をなす人間が負傷した。その間の企業損害について

  1. はじめて質問します。
    私は今年7月に追突事故に遭いました。
    通院治療しておりましたが、現在は治療は一応終了致しました。
    私は会社を法人経営しておりますが、実態はほぼ個人経営です。
    事情があり、社屋を持たない形で経営しており、昨年、一昨年
    はほぼ売上もない状態でしたが、今年に入り、取引先や体制も
    整って、そこそこの売上を上げ、自身の給与も満足出来る状態
    になってきた矢先の事故でした。

    現在、保険会社と休業補償について揉めております。
    先述しましたが、今年に入って色々な努力が実を結び始めてき
    ましたので、昨年や一昨年の所得証明では全く補償にならない
    訳です。しかも、鞭打ちで吐き気や眩暈などが続き、業務を2ヶ
    月ほどろくに行えなかったので、その旨申告しますと、虚偽だ
    と言わんばかりの態度です。

    昨年、一昨年の実績では、今年に入ってからの売上や給与に値
    しないのですが、保険会社は不遜な態度で、色々な書類の提出
    を求めてきます。しかも、全額補償する気は全く無いようです。
    こういう場合は、泣き寝入りするしかないのでしょうか?
    このまま示談に応じる気はありません。
    当初、物損から人身に切り替える旨申したところ、きちんと補償
    するからと言って人身扱いを止めたのですが、これでは止めた意
    味がありません。今からでも人身に切り替えて行く事は可能でし
    ょうか?とにかく、保険会社や、加害者が得をする様な、きちん
    とした補償が無い状態では夜も眠れません。

    1. 被害(損害)の立証は被害者が行わなくてはならず、その立証できないものは補償されない事になっています。よって、本来得られたであろう利益が、事故によって失われたという事が立証できれば補償されますが、立証できなければ補償されません。
      ただし、交通事故の話し合いでの解決には、仕事をしていても収入が明らかでない時には「定額」にするという考え方もあります。この場合は日額を5700円にする事になります。

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