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減額要因

交通事故の損害で減額要因となるもの 交通事故解決

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交通事故の受傷が原因で、その被害者が自殺してしまう場合があります。そういったときに加害者に対する死亡損害の請求ができるのかといった問題があります。

この問題を解決するためには、以下の点を精査する必要があります。

1.交通事故と自殺の因果関係の有無

A.交通事故と抑うつ状態との因果関係
交通事故と自殺の因果関係が認められるためには、傷害の程度が普通の人でも我慢できずに自殺をしてしまう可能性がある場合を除き、自殺にいたる原因である「うつ病」や「抗うつ状態」である必要があります。

そして、交通事故と自殺の因果関係が認められなくてはなりません。その程度は、自殺の原因の全てに事故との因果関係がなくても、交通事故での受傷が自殺の一要因になっていれば因果関係を認めます。

さらに、この場合では、自殺者の受傷の程度はあまり問題になりません。なぜなら、むち打ちや肋骨骨折での自殺にも因果関係が認められているからです。

B.抑うつ状態と自殺との因果関係
精神医学で抑うつ状態であると、自殺する可能性が高くなることが常識となっています。なので、裁判上でも「抑うつ状態=自殺」という因果関係は認められています。

2.心因的要因に基づく素因減額の有無・程度

通常は交通事故で被害者が自殺することはありません。しかし、被害者が自殺に至るのは、被害者の交通事故以前のうつや精神分裂症があればもちろん、そうでなくても普通の人よりは被害妄想、精神不安定があったと考えられます。

そういったことから、自殺については心因的要因による減額が行われます。受傷の程度、後遺症の有無程度、精神疾患の有無、うつ状態を引き起こす交通事故以外の原因等が考慮され、8割前後の減額率が決まります

下記にて裁判例をあげます。

1.被害者が脆弱な性格であったために、治療開始直後に自殺をした。
治療を続けていれば軽快の可能性もあった。
減額率80%

2.慢性化した自覚症状によって、執拗にこだわる被害者の性格などの心的要因が自殺を招いた。
減額率50%

3.被害者が他人に迷惑をかけるのを極度に気にする神経質な性格などの心因的要因が極めて大である。
減額率80%

減額率80%というのは、死亡損害の80%が減額され20%しか支払われないということです。

  1. 交通事故後の自殺

    交通事故との因果関係がどの程度あるか

  2. 好意同乗・無償同乗減額、つまり好意、無償で乗車したとき

    好意同乗の場合には、「好意同乗による減額」が行われることがあります

  3. 身体的要因、つまり身体が原因で減額された例

    普通の人と比べて判断します

  4. 心因的要因、つまり心が原因で減額された例

    精神状態が常軌を逸脱している場合は減額されます

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