自転車は横断歩道を横断して良いのか

[記事公開日]2013/06/22
[最終更新日]
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自転車は、道路交通法上は系車両とされており、歩行者ではなく車両として扱われます。ただ、自転車については、本来あるべき姿と実態とではかなりの差があり、法律上もあいまいにされてきました。

横断歩道で自転車と交通事故

自転車についてよくあるのが「横断歩道を横断しても良いのか」という質問で、過失割合で問題となっている事が多いです。

これは、道路交通法38条1項で、「横断歩道等によりその進路の前方を横断し、又は横断しようとする歩行者等があるときは、当該横断歩道等の直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないようにしなければならない。 」と、横断歩道上の歩行者は絶対的に保護されており、交通事故が発生しても横断歩道上の歩行者には過失はないことになっているが、自転車は軽車両と規定されている。だから、自転車は歩行者と同じように38条1項によって保護されることはなく、むしろ、自転車は軽車両なので横断歩道を渡ってはならない。よって、自転車には相当の過失があるのではないか、という考えから生じる疑問のようです。

自転車は横断歩道を渡っても良い

この疑問に対しての回答は、歩行者と同様に保護される事はありませんが、横断歩道を通過する車両には、横断歩道を通行しようとする者に対しては常に気を付ける必要があるので、自転車が通ることも予測して安全確認をしなければいけません。こういった意味で、横断歩道を通過する車両には、いわゆる予見可能性について否定はできず、場合によっては自転車も横断歩道を渡れるとされているので、横断歩道を渡った自転車が悪いという事はありません。という答えになります。

これは、「横断歩道上の自転車は、道路交通法38条1項による保護は受けない」という判例が出ていおり、平成20年の道路交通法改正では、自転車が歩道を通行できる例を規定し、「横断歩道を通行しようとする自転車は、人の形をした信号(歩行者用)に従わなければならない」と規定され、自転車横断帯が設置されていない横断歩道では自転車の通行が予想される事となったからです。

さらに、国家公安委員会からは、「横断歩道は歩行者がいないなど歩行者の通行を妨げる恐れない場合を除き、自転車に乗ったまま通行してはいけません」という告示がでており、これにより、自転車が横断歩道を渡ることを”一定の条件下”では許している事になりました。

つまり、自転車は軽車両だから横断歩道を渡ってはいけないのだから、自転車には相当の過失があるという主張はできない事になります。


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4 コメント on “自転車は横断歩道を横断して良いのか

  1. 自分が自転車で車道を進行中に前方の横断歩道に車道を横断しようとしている自転車がいた場合、優先されるのはどちらになるのでしょうか?

    1. 交差点なのかそうでないかで変わりますが、交差点でない場合は直進車が優先というのが基本です。つまり車道を直進している方が優先というのが基本となっています。(道路状況によって変わる不確かなものですが、、)

  2. 私が自動車に乗っている時、横断歩道の入り口に自転車にまたがった人がいました。止まらなければ、警察官にキップを切られますか?

    1. 歩行者専用の横断歩道の入り口に、単に自転車にまたがった人がいるだけで、切符を切られることはないと思われます。

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