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人身事故の賠償基準の種類について

[記事公開日]2007/03/03
[最終更新日]

現在では交通事故による損害賠償請求を迅速かつ公平に行うために、損害の算定基準の定額化や定型化が進んでいます。

現在の損害賠償基準は下記の4種類あります。

チェック自動車損害賠償責任保険の保険金等及び自動車損害賠償責任共済の共済金等の支払基準、自賠責基準
チェック自動車対人賠償保険支払基準、任意基準
チェック東京三弁護士会交通事故処理委員会・日弁連交通事故相談センター東京支部「民事交通事故訴訟・損害賠償算定基準」、赤い本
チェック日弁連交通事故相談センター「交通事故損害賠償算定基準」、青本

上から説明しますと、自動車損害賠償責任保険の保険金等及び自動車損害賠償責任共済の共済金等の支払基準、いわゆる自賠責基準は自賠責(共済)保険における損害賠償を算定するときに使用される基準で、平成14年以降に発生した交通事故に適用されるものです。ちなみに、それ以前の事故には自動車損害賠償責任保険損害査定要綱が適用されます。

自動車対人賠償保険支払基準、いわゆる任意保険基準です。平成9年3月までは統一の基準がありましたが、現在は廃止され各社とも非公開で支払基準を作成しています。農協(JA)や共済なども独自に基準を作成しています。

東京三弁護士会交通事故処理委員会・日弁連交通事故相談センター東京支部「民事交通事故訴訟・損害賠償算定基準」、いわゆる赤い本です。弁護士が裁判所の意見を聞きつつ作成したもので、裁判所もこれを参考資料として損害額を算定しているといわれているものです。人身事故だけではなく、物損や過失相殺の基準をあります。

日弁連交通事故相談センター「交通事故損害賠償算定基準」、いわゆる青本です。裁判例、実務、物価、賃金水準をを考慮して実務の指針として作成されています。全国版のために、地域の特性に合わせられるように、基準額には一定の幅もたせています。人身事故だけではなく、物損や過失相殺にも対応してあります。

赤い本と青い本は、裁判所基準としてひとまとめにして考えると降雨事故の賠償金の基準は3種類が存在すると言えます。

なお、自賠責基準の金額はやや低めに設定されていますが、被害者に重大な過失がなければ減額を行わない点など被害者救済に重きを置いています。

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10 thoughts on “人身事故の賠償基準の種類について

  1. 被害者です。 過失割合は0のため、直接、加害者保険会社とやりとりをしています。 損害の慰謝料ですが、概算をしてみようと思うのですが、任意基準が各社の自社基準があるとかで、概算をしてみることができません。 慰謝料の請求や加害者側の保険会社からの額提示んの前に概算をしてみたいのですが、どこかに任意基準の計算方法などがわかるものはありませんか? 損保ジャパンですが入院の最初の90日間は8千円くらいで後はどんどんと減ってくるということしか聞いていないのですが、せめて統一した任意基準(過去のものでも)あれば見てみたいのですが。

    1. 通院慰謝料について、仮定であっても具体的な日数でこちらにご質問頂けえればお答えできます。http://www.senryaku.info/isya-2-104
      統一した過去の任意基準、つまり「今のではなく統一されていたころの任意基準」というのであればメールを頂ければお送りすることが可能です。

  2. コンビニの駐車場でバックしたときに2人にぶつかりました。救急車で病院に行きました。

    一人目は右足親指の上足の甲の骨にひびとすりむき
    もう一人は腰を打撲骨がずれているとのこと

    けがも軽いので物損扱いでいいとのことだったが、後日今後の保障もしてほしいので人身事故扱いに変更になった

    今後どのような保障になるのか教えてください

    1. 保障というより賠償という形になると思いますが,任意保険に加入されているようであれば,その賠償の対応はすべて任意保険に任せてしまってください。

  3. 示談の慰謝料の金額等について教えてください。
    H27年5月、見通しの悪い坂道丁字路で当時5歳の息子がスケーターで走行中、車と出会い頭に衝突しました。過失割合当方0.5、相手方9.5でした。
    右脛骨腓骨開放骨折で手術、約7センチのギザギザの傷痕が残りました。骨長差が1.5センチ出て先日13級の後遺障害認定され、以下のような示談金の提示がありました。

    ・通院期間 709日
    (ギプス約2か月装着)
    ・入院日数 6日
    (付き添い入院あり)
    ・実通院日数 33日

    ・治療費、慰謝料 1,034,500円
    ・障害慰謝料
    1,390,000円
    ・責任負担額を差し引いた損害賠償額
    合計2,372,775円

    医師からは成長期を考えて経過を診ていくともいわれましたが、ひとまず治療は終了しています。
    専門家からみて示談の賠償額が妥当かどうかアドバイスいただきたいと思っています。
    よろしくお願いいたします。

    1. 傷害慰謝料については任意保険基準では妥当であろうかと思われますが、後遺障害13級となれば遺失利益が発生するのが通常ですのでその点も含めて弁護士に相談してみることをお勧めいたします。傷害慰謝料も弁護士が入れば基準が違ってきます。

  4. 慰謝料の金額等について教えてください。昨年、国道で追突され、過失割合私0、相手方10でした。頚椎捻挫でした。

    この度、後遺障害14級9号と通知があり、保険会社から示談金の提示がありました。しかしながら、私が全くの素人で、この金額が妥当かどうかわかりません。
    どなたか、お詳しい方教えてください。よろしくお願いします。

    ・通院期間 306日
    ・実通院日数 157日
    ・入院なし
    ・医療費 1,335,258円(病院へ支払い済み)
    ・障害慰謝料 876,600円(当社の支払い基準による)
    ・交通費電車 (バス代 勤務先からの帰宅途中の通院と思われるため、後日相談します。)※当初、私は電車、バスで通勤した場合ということで、30,000円/月×10ヶ月で書類を提出済み。
    ・逸失利益 809,530円 収入額5,945,434円×5パーセント×ライブニッツ(3年)2.7232=809,530円(36歳、会社員)
    ・後遺障害慰謝料 600,000円(当社の支払い基準による)
    ・通院期間中休暇取取得していないため、休業補償なし

    合計 3,621,388円

    以上、よろしくお願いします。

    1. 裁判所基準で計算を行うと,

      ・通院慰謝料は113.8万円
      ・後遺障害慰謝料は110万円

      と試算されます。ライプニッツ係数(喪失期間)については3~5年の間で話し合う事となります。ちなみに、一般的な任意の提示としては金額は大きい方です。

  5. 2011年11月に主人が人身事故を起こしました。10:0で加害者です。
    横断歩道上の事故で、こちらの前方不注意、スピードは出ていませんでしたが、車が大きかったため、ぶつかったことに気付かず相手に重傷を負わせてしまいました。もちろんすぐ警察、救急車と手配を取り、逮捕はされませんでしたが、4月末に免許取り消し、本日検察庁への出頭。そして裁判となるようです。費用的にも厳しいので国選弁護人へお願いしようと思っています。

    保険への加入はしていましたので、保険金は今現在800万以上被害者の方へ支払われています。

    相手は大学生で一人暮らし、半年ほどで大学へは通えるようになりましたが、リハビリ中で、その通学も大変なので、大学の近くへ引っ越しをしました。離れて暮らしていたお母さまもパートを辞め、被害者の方のお手伝いをしています。
    今まで住んでたところとの家賃の差額が30000円ほどとのことでお母さまから少し負担をと言われ、こちらとしてもできることをさせてもらいたいので、月に30000円支払いをさせてもらっています。

    今後、裁判とのことで、慰謝料、刑罰等あるかと思いますが、こちらはどのような態度、覚悟、費用が必要になりますか?

    主人は職業柄電車のない時間に帰宅していましたので車が不可欠でしたが、免許取り消しとなった今、職場近くのバイトさんの家に居候させてもらい、自宅に帰っておりません。子供3人を抱え、私自身も不安で今回質問させていただきました。

    今後どのような流れになりますか?慰謝料は保険などで賄えるものなどでしょうか?車は売る方向で引き取りに来てもらいましたが、車のローンもあり、売るには差額を一括支払いではないと売れない状況でそちらもストップしています。

    よろしくお願いいたします。

    1. 内容的にここで満足できる回答ができるとは思えませんがお答えさせていただきます。

      お聞きする限りでは、「任に保険の対応以外にも、自費で月に3万円を支払っていて、これからも続けるもの」という事をきちんと主張する事です。検察でこの説明はしたでしょうか。刑事罰ではここが一番大切です。

      慰謝料については、保険会社が対応するものとお考えになって構わないと思います。民事上、普通は自らの車に関する費用以外の出費はありません。

      なお、自らの不都合については、主張すべきではないものですが、起訴時の弁護人の判断にゆだねてください。

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